オーストラリアと日本の仕事の仕方の違い

今日は友達の友達と初めての飲み…と書くと意味不明に感じるかもしれないけど、オーストラリアにはオーストラリア男性+日本人女性のカップルが沢山いて、結婚してオーストラリアに来た日本人女性は日本人の女友だちがオーストラリアにいないことが多く、既存の友達の伝手を辿って女友達探しをすることが少なくない。今日もそんな感じで飲み。
で、今日友だちになった男性の方はオーストラリア人なんだけど日本で9年くらい働いていたので、日本語もかなりしゃべれる。今はオーストラリアで仕事をしているのだけど、日本で働いていた期間が長いためにオーストラリアと日本の働き方の違いにイライラすることが多いらしい。例えば以下のような感じ。

  • あらゆる作業が手順化されていない。例えば障害が発生すると口頭でやりとりをしてその場で解決してしまう。そのため以下のような問題が発生。
    • 情報が蓄積されなかったり
    • 責任の所在が分からなくなったり
    • 他作業との兼ね合いを考慮したスケジューリングが困難になったり
  • チームメンバ間での情報連携が不足している。個人で何かをやり遂げようとする傾向が強く、チーム全体に情報が行き渡らない。自分の知らないところで知らないうちに障害が発生→解決していたりする。メンバが休んだり抜けたりする際に問題が表面化
  • なんでもオーケーで気軽な雰囲気。「オーケー!気にするなよ!」的な。それはそれでいい面もあるが、シビアさにかけるため、「それ、全然オーケーじゃねーよ!!」と思うシーンが多々ある。

上記は全く僕の受けた印象と一緒。仕事する上でのシステムが未熟…という印象。オーストラリアの顧客の要件が厳しくなってくれば、それに合わせて状況も変わってくるとは思う。
なんか書いてて思ったけど、そういうプロジェクトって日本でもたまに聞くよな。その場限りのいきあたりばったりプロジェクト。所謂モグラたたき的な。そういうプロジェクトはほぼ間違いなく失敗するし、プロジェクトメンバも不満が溜まり、短期的にも長期的にも不幸な結果に終わる場合が多い。
オーストラリアのプロジェクトの場合、悪い面ばかりでもなく、特に「何か問題が発生した際の迅速な対応力」はものすごいものがある。組織がフラットなので意思決定も早い。スケジューリングして細かく進む…というよりも、その場の状況におおじて迅速に対応する…という仕事スタイル。
かたや日本は意思決定の遅さをものすごく感じる。高品質だけどスピードが遅く、所謂官僚的な手続きが多い。オーストラリアのようにスピード感が求められる市場においては意思決定の遅さは致命的。ある程度のリスク込みで迅速に行動していかないと取り残される可能性がある。高機能性よりも必要かつ重要な機能を素早くリリースして市場を開拓することが重要視される。
どちらも経験した自分としては、各市場や状況に合わせた適切な仕事のやり方…ってのが身につけばいいなぁと思う。オーストラリアと日本、お互いに学ぶべきところは多々ある。