体に染みこませる

僕が通っているジムはとても小さくて、プールの全長はおそらく20mに満たないと思う。元々水泳なんてまともにしたことがないワタクシ。とりあえず「平泳ぎのようなもの」で泳いでいる。最初泳ぎ始めたときは1往復しては休んでの繰り返し。それが徐々に慣れてきて、2往復泳げるようになり、5往復になり、10往復になり…。今では30往復(約30分)が日課。これ以上泳ぐことも出来ると思うけど、1日に費やす時間があまり長いと続かなくなりそうなので、30往復で終わりにしてる。泳ぎ方はWebに落ちてる動画やら解説文やらを参考にしている。「足を閉じる力で前に進むのかぁ」みたいな。誰に教わったわけでもないのできっと変な泳ぎ方だ。
それでも、最初は足の動きに気をつけて泳いでいたのが、特に気をつけなくてもキチンと動くようになり、そうして出来た「余裕」を今度は手の動きに費やす。それが慣れたら息継ぎ、手足の連動のタイミング、全体の浮き沈み…というように徐々に改善していく。反復すると体が動きを覚える→考えなくても勝手に動く→他の事を改善しようと考える→反復で体に覚えこませる…といった、螺旋状の改善ループだ。当たり前の話。
これは多分ゴルフとかも一緒。手の握り方、足の位置、手の振り方、アタマの動かし方。最初は考えることがたくさんあって思うように動かないけど、反復すると余裕が生まれて他の部分を改善することができる。
そして英語もそうなんだろうなぁと。本を読んで「頭で理解した」だけじゃダメで、考える力を使わなくても口から言葉が出るようにひたすら反復する。間違えながら、矯正しながら。
日本で英語を勉強していたときはまさに「頭での理解」止まりで、体に染み付いていなかった。だから、TOEICの点数は取れるけど、喋るための瞬発力はついていない。実践を伴わない机上の空論ってヤツだ。
だから今はただただ反復することに英語学習の重きを置くようにしている。時間はかかるかもしれないけど、本当に語学を身に付けようとしたら絶対的な練習量が必要になるはずなんだ。スポーツと同じなんだ、きっと。

いろんなことを犠牲にして 巻き添いにして
悦に浸って走った自分を時代のせいにしたんだ
「もっといいことはないか?」って言いながら
卓上の空論を振り回してばっか

そして僕は知ってしまった
小手先でやりくりしたって
何一つ変えられはしない

Mr.Children「Any」

シフクノオト

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