メンバーの立場で気をつける10のこと

前回、リーダの立場で気をつけることを書いたので、忘れないうちにその逆の「メンバーの立場で気をつけること」をまとめておこうと思う。また、これとは別に立場に関係ないパターンも後で書く予定。
1. ルールを守る
すでにチーム内に何かしらのルールが存在する場合は必ず守る。納得していなくても守る。それがチームの基本だと思う。もし現状のルールに不満があるのであれば、ルールを変えるために働きかけ、正式な手順を踏んでルールを変更してもらう。一度決めたルールはみんなで守る。
2. 話しかけるタイミングを読む
何か上司に認めてもらいたいことや聞いてもらいたいことがある際は、可能なかぎり上司が機嫌が良くて忙しくない時を狙う。やっぱり上司も人間なので、機嫌がいい時のほうが話しが通りやすい。要するに「空気を読む」ということ。
3. 信頼を得る
上司から信頼を得るための行動を常日頃から取る。信頼は1日にしてならず。それはまるでコツコツとためる貯金のようなもの。信頼をまるで得られていないのに、自分のワガママばかりが通るはずがない。ワガママを言いたければその前に信頼を得る。やることをきちんとやるということ。
4. タイムリーに報告する
情報を隠すのは良くない。特に悪い情報は上司に報告しにくい。報告しにくいが隠したところで状況が改善することはまずない。悪いことほど早めの報告が必要。その際、そのことに関する対策を自分なりに考えて合わせて報告することが重要。「○○な状況なんですけど、どうします?」と相手の意見を伺ってばかりだと信頼されない。
5. 期待を少しだけ上回る
相手が期待することを少しだけ上回る成果を出す(スケジュールや品質等)。そりゃ大幅に期待を上回る事が出来ればいいけど、コスト等を考えるとやり過ぎも良くない(そんなことまで頼んでねーよ!!ってことになったりもする)。期待通りのことを期待通りのレベルで淡々とこなすだけでは、なかなか信頼の置ける部下になることは出来ない。
6.綺麗なドキュメントを作る
上の人達は綺麗なドキュメントが好き。報告を上げる際や何か提案を通したいときは、その内容が論理的で簡潔なことはもちろんのこと、見た目的にも綺麗なドキュメント作成を心がける。
7. 上司の上司にアクセスする
どうしても直属の上司じゃ話が通らない場合は、その上司の上司に働きかけるのもひとつの手。例えば打ち合わせの際に、直属の上司とその上司を合わせて呼ぶ等。直属の上司を抜きにして上司の上司にダイレクトにアクセスすると、直属の上司からの信頼度はほとんどゼロになるので注意が必要。
8. 我慢する
ある程度は我慢が必要。信頼を得る過程で、納得行かないことに対して我慢して仕事をすることもある。どんな仕事でも自分が嫌な仕事・納得の行かない場面は必ず存在する。ただし、嫌な仕事ばかりが巡ってくる状況の場合、改善してもらうように上司に働きかける必要はある。
9. 仕事量をコントロールする
自分のキャパシティを超える仕事ははっきりと断る。自分ひとりでなんとかしようとしないこと。断る際に代替案を予め用意しておくとなお良い。代替案が思いつかない場合は、解決策を上司と共に考える(リスケジュール、人員の増加等)。それでも無理やり仕事を押し付けられる場合は、それが達成出来ない可能性や品質低下のリスクをきちんと伝えておき、自分の責任の範囲内で抱えこまないようにする。逆に、仕事が足りない際もキチンと伝えること。
10. 正しいことがやりたければ偉くなれ
和久さんが踊る大捜査線で言っていたセリフだと思うけど、まさにその通りだと思う。権限が与えられないとルールを変えることが出来ない。権限を得るには偉くなることが必要。自分の理想の環境を構築する必要があるのであれば、偉くなって権限を得る必要がある。偉くなる気もないけど、ルールに従う気もないのであれば、組織から抜けて自分で起業するのもひとつの手。自己責任でどうぞ。
以上。自分の経験に基づく意見だけど、「達人プログラマー」からの内容も多いような気もする(何年も前に読んだ本だからあまり覚えてないけど…)。なんか抜けもある気もするけど、いつかまた再考するか…。