一時帰国

長い休みの最後として、日本に1週間ほど帰国・滞在してきた。実に1年2ヶ月ぶりの帰国。今は帰りの飛行機の中。帰国中はうちと相方の実家に帰ったり、友人や会社の仲間に会って深夜まで飲んだり、日本でしか手に入りにくいもの(または日本で買うと安いもの)を買ったり、セミナーに参加したり…と、日々予定が端から端までビッチリ埋まっていてとても慌しく過ぎていった。あっという間の1週間だったけど、とても充実していたなぁと。以下、やったこととか感想等をいくつか(順不同)。

  • 飛行機はJAL。行きの飛行機で、同じ会社の駐在の人とばったり。しかもなんと席が隣!!お互いにチケットは会社に頼んで取得したのではなくて、インターネットから個別に注文したのに…。こんな奇跡が世の中あるんだねぇ…。
  • 飛行機からGreat Barrier Reefが一部見えた。超綺麗。

  • しかし飛行機狭い…。座席の広さは俺が死ぬまでずっとこのままなんだろうか?技術が進歩して、将来的には新幹線くらいの広さが当たり前の時代が来るのだろうか…。ビジネスに座りたい…。
  • やっぱり日本はモノであふれている。安いし種類も豊富だし品質も高い。Australiaとは比べものにならない…。ちなみに、今回購入したものは以下の通り。高価なものは一切ナシ。
    • eneloop充電器とeneloop(単三、単四充電池)。Australiaは電池が高いし持ちが悪い気がする。それ以上に、「使い終わった乾電池を捨てる」という行為が、なんとなくもったいないというか、環境にやさしくないというイメージがあったので…。Limited Editionは色もいい感じ。飾れる乾電池ってカンジ?斬新。


    • enellop mobile booster(KBC-L2BS)。いわゆる予備バッテリー。iPhone用に。今後iPadとかその他もろもろの充電をするのに役立つはず。すぐに帰ると思ったんだけど、どこもかしこも品切れ状態(ヨドバシのHPで在庫を調べたら川崎ヨドバシに在庫がある…っていうから行ってみたら、『それは予約者分の在庫です』とか言われて拒否られて超頭にきた。じゃあネットで「在庫アリ」とか表示するんじゃねーよ。誰のために表示してるんだよ、それ)。最終的にはヤマダ電機でゲット。

    • 服(仕事用のYシャツとかジーンズとか)。Australiaで住み始めてから一度も服を買ってなかったので。そもそもオージー自体が服装に無頓着(一部のオシャレさんを除く)なので、あまり服装を気にする必要がないから服を買う必要がなかった(努力してもムダ)ってのもあるんだけど。
    • 細かいカメラ用品。無くしてしまったレンズの蓋とかホットシュートか。後はセンサークリーニング道具とか。あ、銀座にあるCanonのサービスセンターにて、5D mark IIのファインダーとセンサーの掃除をしてもらった。超綺麗になって気分がイイ♪
    • ネックレス。ふらっと立ち寄った銀座のShipsShipsに行くこと自体、何年ぶりなんだか…)。Australiaに来る前におじいちゃんから貰った指輪を通すため。まともなネックレスをもってなかったから。

Necklace with a ring

    • Narutoの単行本数冊。去年、Narutoを1巻から読んでみたんだけど、何冊か飛ばして買ってることに気がつき、気持ちが悪かったので。どーせデジタル化するために裁断しちゃうので、古本を買いました。こんな30過ぎってどうよ?
    • Blu-ray数枚と英語の本数冊。これはAustraliaに帰ってからでもAmazonで注文できるんだけど、配送量がかかるからねぇ。
  • やっぱ日本は綺麗。道路とか色んな施設とかトイレとか全般。そしてウォシュレット最高。買って帰りたい。
  • TV番組が面白いし種類が豊富。でも実が無い番組が多いのも確かだなぁ。見ている間は楽しくても、見終わったら何も残らないっていうかさ。あぁ、無駄な時間を過ごしちゃったなぁって感じるっていう…。あと、TVによく出てくる話題や人、コメンテーターの話とか聞いていると、日本人は流行好き…というか、周りの風潮・意見に流されやすいなぁ…って感じちゃった、なんとなく。みんな意見が同じなんだよねぇ、なんだか。
  • 新東京タワーを観て来た。建設途中を見るのはこれがラストチャンスかも知れなかったので。押上で降りて見たんだけど、超デカくてビビるわ。日本の技術力は素晴らしい、ほんと。世界に誇れる。

  • 食べたかったものを端から食べた。納豆ご飯(Australiaでも納豆は売ってるんだけど、冷凍してあって、解凍してから食べるとボソボソする)、卵かけご飯(Australiaで売っている卵は火を通さないと危険と言われていて、生では食べられない。賞味期限が1ヶ月とか表示されてるからね、マジで)、大井町にある中華料理屋「丸吉」(やっぱうまくて安い)、「天照」のラーメン、沖縄料理、宇都宮餃子(「みんみん」と「幸楽」)、仙台の牛タン(「伊達の牛タン」の芯タン定食)、寿司(とんこつらーめん握りとかいうゲテモノを頼んでしまった…)、刺身、日本限定マック(これはマズかった)…などなど。日本で食べる料理が一番だわ。味が繊細だからね。唯一食べ忘れたのが各種カップラーメン…。コンビニに寄るべきだった…。




  • 日本の携帯は解約してしまっているので、現地の通信手段としてb-mobileのmicoro SIM(プラチナプラン、プリペイド1ヶ月分)を購入してiPhoneに挿して使ってた。SIMフリーはこういうときに本当に便利。
  • ある朝、予定があって8:30amに起きなければならないのに、起きて時計を見たらなんと9:30am。慌てて支度をして、さぁ出るぞ…という時になって時計の時差を修正し忘れてることに気がついた。Australiaの方が日本よりも2時間早い、つまり実際は7:30amに起きてたってこと。結果として逆に時間に余裕が出来てしまった。いつもこれくらいの余裕を持って行動できれば素晴らしいんだけどな…。
  • 親父がLexusを買っていたので運転させてもらった。キーレスエントリーとか、ハイブリッド車特有の静けさとか、ボイスコントロールに感動するのはもちろん、一番ビビッたのは車に通信モジュールが内臓されていて、24時間オペレータに繋がるってことだった。「宇都宮付近の駐車場を調べてください」とかお願いすると、オペレータの人がカーナビの目的地にリモートで設定してくれたりする。どこまでいたせりつくせりなんだ…。まるでマンガの世界だ。他にも、事故ったりすれば何をしなくても警察に連絡がいくし、車が盗難された疑いが検知されるとすぐに携帯に電話がかかってきたりするらしい。これって海外のLexusもそうなのかな…?海外でそこまで手厚いサポートを実現できるのだろうか…。

  • 家族で温泉に行った。冬の温泉…これぞ日本。
  • たまたま「イノベーションスプリント2011」っていうイベントが開催されていたので参加した。内容はここでは具体的には言及しないけど(他の記事で別途書く…と思う)、とにかく野中先生の話が面白かったなぁ。話の内容自体もさることながら、それ以上に人柄に惹かれた。知的で素直で明るい。距離が近いっていうか。たった数時間でこれだけ人を引き付けるなんて。ファンになっちゃうわ。
  • 一年以上Australiaに住んでたので、文化的ギャップや真逆の気候に慣れるかどうかが多少不安だったけど、驚くほどすんなり溶け込めた。今の時代、ネットのおかげで海外に住んでいても日本の情報をある程度は追従できるわけだしね。俺はやっぱり日本人であり、心のベースは日本にある…と感じると共に、世界の距離はますます縮まっている…という事実を実感した。
  • ちょっといやらしい感じになっちゃう風潮があるので、英単語は極力使わないように心掛けたんだよ、実は。実際の話、英語の方が日本語よりも的確かつ簡単に「ある状況やモノ・コト」を表せると感じることがあって、Australiaで日本人と話すときは結構そのままの英単語を使ったりするわけだけど、日本でそういう風に話すとルー大柴状態にみられちゃうので…。そういう風潮もいかがなものか。
  • 素で英語をしゃべっちゃったのは、日本に着いた直後に空港で日本人とぶつかりそうになったときに「Sorry」と言ってしまったくらいで、言語的な混乱はほとんどナシ。脳が常に英語で満ちている…という理想的な状況からすると程遠いなぁ…。
  • 日本人のサービスがいいってのもそこかしこで感じることが出来た。ただ、ジーンズを買った店で最初に接客してくれた女性店員の態度は超最悪だったな…。うちの相方は彼女のことを「○ァッキン ビッチ」って呼んでたわ。そう表現されてもなんら違和感ないレベルの態度だったなぁ。
  • しかし本当に道行く人の見た目がどこもかしこも日本人…というか、アジアな人しかいないよな。Australiaの多国籍な雰囲気に慣れてしまうと、ちょっと違和感を覚える。もうちょっと、多少は色んな人種がいてもおかしくないと思うんだけど…。これじゃ確かに英語を覚えようとする気も失せるわ。
  • 看板とかの色んな表記に英語が併記されているかどうかがやたらと気になった。「日本語が出来ない海外の人が日本を訪れたら、どうやって情報を仕入れるんだろうなぁ?」と。たとえば大地震とか起きて非難する際に、非常口表記が日本語だけで大丈夫なのかな…とか。
  • 日本に住んでいた頃に通っていた美容院に行ってきた。坂本竜馬のように髪の毛が伸びまくってるんじゃないか…とかウワサしてたらしい。その美容院は犬を飼ってるんだけど、とても元気そうでなによりだ。この微妙な愛想の無さがたまらねぇ。

  • 友人たちに会いまくった。友人たちのお子さんは確実に成長してたけど、友人たち自身は変わってなかった(見た目の話)。激痩せとか激太りとかもなく。一年程度じゃそんなに変化はないか。こうして会える・会ってくれる友人たちがたくさんいるってことは、たとえすぐに会えない距離だとしても本当に心の支えになる。それぞれ環境が違えど、お互いにいい意味で影響しあえて高みあえる。そして何より一緒にいて単純に楽しい。俺は幸せものだ。
  • 程度の差こそあれど、幸せそうに仕事をしている同僚があまり多くないのが気になった。各人の環境の違いもあるし、僕自身が実際にその立場にいるわけでは無いので僕から協力できることはあまり無いのかも知れないけど、相談に乗れることがあればいつでも相談に乗る(逆もまたしかり)ので気兼ねなく連絡を取り合っていこうよ。「相談する=相談相手に依存している」とは一概に言えないわけで(場合によるけど)。相談すること自体にはなんら問題はないと思う。むしろそういう人間関係・ネットワークを惜しむことなく最大限に利用して仕事をするのが正しい姿だと思うんだけどな。その上で、それらの意見を消化して、自分自身で考えて行動することが大事なんじゃないかなぁと…ね。
  • あぁ、明日からは英語環境か…と、機内に乗り込んで考えていたわけだけど、隣に座っているAussieのご夫妻に話しかけれてイキナリ英会話開始。す、すでに英語が懐かしい感覚になっちゃってる…。こりゃリハビリに時間がかかるわ…。
  • その隣のご夫妻は2年前に日本を訪れて日本が気に入り、今回はガイドブックに乗っていない場所を尋ねて長野や京都を回ってきたらしく、とても良かったとのことだった。こういう風に日本を愛してくれる海外の人がいるってことは、日本人としてとても誇らしいことだと俺は思うし、単純にうれしい。グローバル化の波が押し寄せる中で、海外へどんどん出ていって海外の文化に慣れ親しむのと同時に、今後も世界に誇れるような日本の、日本人としての文化・気質を守っていかなければならないと感じた。グローバル化=日本らしさを消す…ではなくてね。

さて、明日が終わればいつもの生活が待ってる。この日本帰国でとてもリフレッシュ出来たし、心を新たにして「気合入れてやってやるぜ!」って気分になれたよ。滞在中は色々な人にお世話になりました。本当にありがとう。感謝してマス。立場は違えど、また一年後(だと思うけど)に会った時、お互いに成長した姿を見せることができるようにがんばってこーぜ。