More Joel on Software その1

最近はめっきり技術系の勉強に割ける時間が少なくなってしまった。別に勉強時間をとっていないわけでもなく、この不況な社会情勢を逆に利用して、会社が終わってから(もちろん22時まで働くような日には無理なわけだが)2,3時間は近くの喫茶店に赴いて勉強し、休日に誰かとの予定がなければ同じく喫茶店に赴いて5、6時間勉強している。もう喫茶店の店員に話しかけられてもいいくらいだ。それでも技術系の勉強をすることは出来ず、それも影響してアジャイルジャパン2009にも資料を作るだけで参加はできず(有料のカンファレンスだったためか、どんな話がなされたのかの情報が極めて少ない…ので、だれか参加した人、教えてください)。
でもさすがにそんな生活を続けるのは疲れるし、なんか世の中から疎くなってしまっている自分がいるような気がして恐怖を感じるので、ちょっとずつ技術系の本を読もうかなぁということで、まずはリハビリを兼ねて「More Joel on Software」を読むことにした。前作と同様、Joelの軽快な語り口の、読みやすい話がまとめられている本。序文にJoel自身が参加したデブサミ2008の話がちょろっと書かれていてニヤリとしたりする。読み始めたらなかなか止められないんだけど、とりあえず1部と2部だけ読んでみた(結構あっさりと読むのを止めてるじゃん)。以下そこまでの感想。

  • 第1章 初めてのBillGレビューのこと…Joelがビルゲイツに仕様書のレビューを受けたときの話。ビルゲイツってホントにスゴイ人なんすね…。なんとなくカッコイイ。
  • 第2章 優れた開発者を見つけるには…インターンシップで囲い込む的な発想は自分も大賛成。とはいえ、自分で会社を持たない限りこのあたりの議論を実現することは難しい…。しょせんはしがないサラリーマンか。
  • 第3章 開発者観察ガイド 優れた開発者が喜ぶ職場についてのお話。わかるわかる。わかるけど、日本の文化と海外の文化(仕事の価値観の違い等)を考慮しないといけない部分もあるとは思う。
  • 第4章から第7章…3つのマネジメント法についての考察。ゴールを共有化させることが大事。これまたサラリーマンにとっては結構難しい問題もはらんでいる。契約上の問題とかもありますんで…。やっぱり会社を作るしかないじゃないか。
  • 第8章 Javaスクールの危険…最近は色んな大学がJavaを100%採用するようになり、学生の質を見極めるのが難しくなった…ってな話。確かにJavaプログラマっていってもピンキリですしね。
  • 第9章 イェールでの公演…Joelの出身大学であるイェール大学での講演の話。どんな授業がよかったとか、ソフトウェアの品質に関する考え方とかとか。こういうのを読むと、やっぱり自分はソフトウェアに対する「学」が足りないなぁと。もうそれを身につけるのは困難だけど。大学できちんと勉強しておけばよかったと後悔するばかり。
  • 第10章 コンピュータサイエンスの学生へのアドバイス…学生のうちにこれを学んで経験しておけ…という事項がいくつか。また、インドに仕事が流れてしまうとかいうことは気にするなとか。やべぇな、おれはC言語を使えない…。

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