プロジェクトが成功したかどうかの尺度

プロジェクトが成功したかどうかの尺度。一般的には

  • 品質(Quality)
  • コスト(Cost)
  • 納期(Delivery)

のQCDを正しく計画通りに守れたか、または計画以上にカイゼンできたかが評価される。けどそれってどうなの?とよく思う。それぞれ確かに大切なことだけど、結局そうやって提供したシステムが「どんな価値を提供したか」が重要なのではないかと。上記3つが重要でないといっているわけでは決してないけど、最重要なのは顧客価値でしょ?と言いたいわけ。QCDを守ったから顧客提供価値が上がることは大いにありえるが、必ずそうかといったらそうではないでしょう?と。少なくともウチのプロジェクトではQCDよりも顧客満足度を重視したいと考えるわけです。そのためのプロジェクトで、そのために対価を払っていただいているわけですから。「計画通りにQCDは守れたけど、結局使われないシステムだったねぇ」とはなりたくないわけです。そうならないためのアジャイルな取り組みでもあるわけで。
でも実際はQCDのみでプロジェクトを評価されることが多くて、プロジェクトの状況をチェックされるのもQCDの観点がほとんど。お客様との契約の観点もQCDが中心。「顧客満足度」を図る一般的な尺度がないってのが大きいのかも知れないけど。どうにかして顧客満足度が最も高いプロジェクトが最も優秀なプロジェクト…とされる時代が来ないものかなぁ。あ、もちろん顧客満足度だけが高くて利益がでない…ってのはビジネスをやっている上であってはならないことだと思うので、顧客提供価値が高いプロダクトを提供する→お客様から顧客提供価値に応じた正当な対価をいただき次のビジネスにつなげる…というWin-Winの関係が築けるのが最高ですね。