その歴史の上に

今日はとある方の送別会に参加。結構な人数が集まったんだけど、自分より年上の方がほとんどで完全なアウェイ状態。こういうとき、必ず出る話題は昔話であり、「あの頃はこれこれこういうものがなくてさー、苦労したなー」とか「昔はどうのこうのだったんだから。今の人はいいよなぁ」とかいう内容を聞かされたりするわけです。大抵のの場合、「そうですか、大変でしたね、はははは…」といった愛想笑いでその場をしのぐことが多いんだけど、そういった話に真剣に耳を傾けると、いろんな先輩方の数々の経験、歴史があってこそ、今のプロジェクトで作っているシステムがあるということに気がつく。ベースとなるものが一切ない状態から、誰かが勇敢な一歩を踏み出して、その成果を誰かがが積み上げて、また誰かが壊してまた積み上げて…ということを繰り返しながら現在に至っているわけで。そういった積み重ねの歴史がもしなかったら、もちろん今のシステムを構築するのは到底不可能だったわけで。時々、今のシステムは「うちのチームが作った」という、いかにも苦労してきたのは自分たちだけ…という自負と過信に陥ることがあるけれども、その背景には様々な人が携わり、歴史を築いてきてくれたという事実を忘れてはいけないなぁとしみじみ思い、人知れず感動までしてたわたくし。こういうことを考えるようになるなんて、俺も年をとった。自分もまた、そういう歴史に何かしらひとつ、自分の足跡を残せればいいなぁと思う。