厳しい世界を生き抜くか、安全な世界で育つか

会社の新人の成果発表会なるものがあって、それに参加して発表をいくつか聞いてみた。すると、各新人の経験には…

  • A. 職場環境は悪いが、それを必死に生き抜いてきた
  • B. 職場環境は良く、色々と周りからサポートを受けながら育った

と2パターンあった。うちのチームはどちらかというと「B」なわけですが(というか、どこのプロジェクトもBのような環境を目指すんだろうけど)、それってほんとにいいことなのかなぁと疑問に感じることは多々ある。自分自身が入社した頃は「A」の環境に置かれていたわけで、それがいやで「B」のような環境を目指しているわけだけど、ふりかえってみると「A」の経験をしたから今のような考えを持つようになったわけだし、「A」時代の経験が生きてると思うシーンは多々あるわけであって。なんとなく周りの優秀と思われる人ってのは必ず「A」のパターンを経験しているというような気がしてならない。
ただ、「A」のパターンって途中で脱落してしまう人たちも大勢いるわけであって、ある人は会社を辞めたり、ある人はテキトーに影のほうで仕事をするようになり、結果的にフィルタリングされて優秀な人材が残ってるからそう感じるだけかも知れないけど。
「B」のような環境を構築しつつ、自ら考えて自ら提案して自ら行動するような人材が生まれる、そんな風にメンバーをサポートしていかなければならないんだろうなぁ。ただ教えるだけでもなく、ただ放置するだけでもなく。人を育てるってのは本当にムズカシイ…。まぁ自分が人を育てるほど人間ができてないのが一番の問題かもしれないけどね…。