ひとつの節目

今のプロジェクトが発足して数年が経ち、ようやく一段落してきた。そのせいもあって、今年で結構な数のメンバーが抜けて最盛期の4分の1くらいの人数に縮小する。
今日はそのメンバたちの送別会があった。送別されるそれぞれのメンバが次の職場や生活に向けて色々と準備を整え、気持ちを整理して、決意を新たにしているのを見て、あぁ、ひとつの節目なんだなぁとしみじみ感じた。それは送る側の僕らも同じと思っていて、これからの目標をどこにおいてどのように行動するのかを考える、ひとつの節目が訪れているように思う。プロジェクト的にも個人的にもね。ちょっと年末で一息ついて。旅立っていくみんなに負けないくらい、高い目標とモチベーションを持って生きたいと思うし(30を超えるとこのあたりがキビシイ)、またどこかで出会う日があったときにお互いがお互いの成長を称えられるような、そんな関係になれればなぁと思う。
このプロジェクトを振り返ってみて、個人活動ではなくてチーム活動としてソフトウェア開発をどう捕らえてどう行動するか…ということに関して、色んな人たちと考えて行動しての試行錯誤の毎日で、とても学ぶことが多かった。多くの人が揃えばその個性も様々で、スキルも仕事に対する価値観も長所も短所も異なるのが当然で、そういったメンバで組織を作って、どうすればみんな幸せに仕事が出来て、そこから人を幸せにするソフトウェアが作れるかなぁということを、何かの機会につけて良く考えた。もちろん仕事ってのは楽しいことばかりじゃないけど、それでもそこにやりがいってのを見出したかった。技術的なことで悩むことはほとんどなかったけど、人的なことで悩むことはとても多かった。その経験を通じた結果、たぶんプロジェクト発足前と今とでは考え方も行動パターンもかなり違ってるんじゃないかなぁと。技術力って意味だと据え置きかもしれないけど、どこに注意してソフトウェアを作るべきかという感覚を、反省と共に学べたことも確か。とても、とても貴重な経験をさせてもらったと思って感謝している。
山アリ山アリで忙しい毎日で大変なことも多々あって、色んな人に迷惑を掛けまくったわけだけど、思い返して見ると楽しかったことばかりで。やっぱり最終的にはプロジェクトに関わってくれた人たちとの繋がりが出来たのが一番嬉くて貴重だったなぁと。お互いの人生の一部分のその瞬間を同じ職場で一緒に過ごせるってのは、一期一会というか、とても奇跡的なことで。おそらく自分の人生の中でこの数年間はとても強烈なイメージと共に心に残っていくと思う。あくまでも個人的な感想だけど、他のプロジェクトメンバもそういう良い意味での思い出になってればいいなぁと。
そういった良い思い出がありつつ、それを振り返って「あの頃は良かった」と愚痴るのでもなく、それを糧にして、今まで以上にポジティブな姿勢で取り組んでいこう。お互い頑張りましょう!!

出会いの数だけ別れは増える
それでも希望に胸は震える
引き返しちゃいけないよね
進もう 君のいない道の上へ

Mr.Children「くるみ」