開発の方向性

今日、とある事例発表会に発表者として出席して(いつもの事例発表とは全然違う内容のものだけど)、そのついでに他の人の発表内容を色々と聞いていた。内容は生産性向上とか開発プロセスの改善がほとんどだったので、自分の発表とは全然関係ないもののやたらと気になっちゃう…。
で、その内容を聞いていると、どうしても「ツール」とか「プロセス」でのカイゼンに目を向けているのが気にかかる。キーワードとして「人」が出てこないんだよね、「人」が。ソフトウェア開発は結局人と人との係わり合いが重要で、どうやって優秀な人材を作り出すか、またはそういう人材が輩出できる環境を作り出すか、お客様からどうやって信頼を得て、お互い協力しながらソフトウェアを作り出すか…って議論になっても良いと思う。それがなぜか、デジタルなツールだとかドキュメント縛りのプロセスや規約をどう作り出すかだとかの議論に終始してる。人を交換可能にするにはどうしたらよいか…って話し合いにも聞こえなくもない。そういう方向性で合ってるんだろうか。そういう方向性の中で、コストが高い日本で、キチンとソフトウェア開発者が育つのだろうか。